「誓約の誓ひ」では、反省にスポットライトを浴びせることから始まります。私たちは日々の生活の中で、いろいろな反省をします。ところが、すぐに忘れてしまって同じ過ちを繰り返す。それではお猿さんでもできる反省のポーズと一緒で、反省した意味がまったくありません。ここで意味する本当の反省とは、「心から反省し、絶対に繰り返さないと誓うこと」なのです。これが、「誓約の誓ひ」です。私たちが日常生活で反省すべき点は、自分の短所や弱点に起因することが多いものです。したがって、まずそれを明確にし、真正面から対時することになります。「そんなことをしたらとたんに落ち込んで、立ち直るのに時間がかかりそうだなぁ」と思う人がいるかもしれません。
しかし、実際は正反対なのです。短所探しは、裏返すと長所探しになります。これまでまっすぐに自己を見つめることを避けてきた人が、短所はもちろんのこと、長所を見つけることなどできるはずがありません。しかし、いざ「誓約の誓ひ」をしてみると、短所と同時に、いままで見えなかつた長所も自然と浮かんでくるのです。ですから、厳密に自分自身を見つめ直して、短所探し（＝長所探し）をしてください。この「誓約の誓ひ」は、次の三つのポイントから自己点検していきます。なるべく具体的に行なってください。①家庭内の対人関係夫に対する態度、妻に対する態度、親に対する態度、子どもに対する態度、嫁や婿に対する態度、舅や姑に対する態度など。②家庭外の対人関係上司や同僚に対する態度、友人に対する態度、仕事関係者に対する態度など。③対人関係以外の日常生活習慣酒に対する態度、喫煙に対する態度、ギャンブルに対する態度、異性関係に対する態度、癖に対する態度、遊びや趣味に対する態度、勉強に対する態度など。