三日三晩を目標に

三日三晩を目標に、睡眠時間を通常の三分の一程度にして、できるだけ眠らないようにしてください。もちろん昼寝もなし。すると四日目に睡眠不足で眠くなり自然と二三時ごろ寝られて熟睡でき、しかも五時ごろに起きられるはずです。E西郷隆盛式起床法(ガバ起き)目覚めたと同時に、掛け布団を部屋の隅に蹴飛ばしてください。そしてそっと起きるのではなく、ガバッとび起きること。それによって心身に心地良い刺激が与えられ覚醒できます。いきなリガバ起きをすることが心配な人は、起きたあとで床の上に正座をしてください。ただし、うつ病の極期や発熱ているとか、貧血気味のときなどは、ガバ起きは避けてください。ここで紹介した以外にも「起きてすぐに冷たい水を一気に飲む」とか「濡れたタオルで顔や首筋をぬぐう」、「起きてすぐに熱いシワーを浴びる」などの早起きテクニックがあります。ここに載せたものを組み合わせたり、オリジナルのテクニックをつくり出したりしてみてもいいでしょう。「早起き方法をいろいろ試して楽しんでみるくらいの気持ちになれたら、早起きへの苦手意識の半分は克服できたようなものです!

 

 

これからご紹介する税所式実践療法のプログラムは、新型うつ病に対して効果的と言えます。なぜなら、新型うつ病の方はストレスに弱く、たいへん傷つきやすいという特徴がありますが、実践療法の行動療法や脱感作療法は、それを克服するにはうってつけの療法だからです。新型うつ病は定型うつ病よりも比較的エネルギーがあるので、そのエネルギーをこれらの療法に向けることで回復に導けるのです。また、新型うつ病は定型うつ病よりも薬物による効果が期待しにくいというデータが報告されているため、新型うつ病の治療には当研究所のプログラムがうってつけであるとも言えます。しかし、新型うつ病は「回復するために頑張らないといけない」という意志を本人により強く持ってもらわなければなりません。なぜなら、新型うつ病の方の多くが、定型うつ病の方たちよりも病状に対する危機感が低く、それゆえ改善意欲がなかなか高まらないからです。したがって、周りの人たちのバックアップは欠かせません。やはりご家族など身近な人たちの支えが一番重要になるのです。


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